王女にツバメ
に、22……!?
目眩がした。
幼い寝顔とは思ったけど、嘘でしょ、ついこの前成人したばかりじゃない。
心臓がすっと冷える。
パスケースをポケットに戻し、タオルを置く。
静かに脱衣所を出て、寝室のベッドへと寝転ぶ。目を閉じ、よく考える。
昼間のは本当に彼女か。大学……はあれか春休みとか? ツバメで金を稼いでるのか。
色々と後悔が大きい。
後悔、というか、虚しさ、というか。
埋まっていた穴が、またぽっかりと空いた。
「寝ちゃった?」