無気力オオカミくんは、私だけに夢中。




「すぐ泣く」

「……西野が泣かせてるんだよ」

「その言い方ちょっと興奮する」

「ヘンタイ……」



うるさい、と言って

また唇を塞いでくる西野。



「利奈、応えて」

「……っ、んぅ」



大人しい顔して、やっぱりオオカミ。


とびきり気持ちいいキスに、少し嫉妬してしまうけど。



「他の子には、しないよね?」

「ん。利奈にだけ」



西野が見てるのは私だけだって

いつもよりちょっと余裕のない目が教えてくれる。



< 330 / 332 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop