私の家族は何かがおかしい
戸川家に産まれた私。
そして妹、弟、弟、妹の五人兄弟となる。
兄弟仲は喧嘩もしたが、今も仲が良い方だ。
だけど皆、それぞれ闇を抱えている…と私は勝手に思っている。
さて、幼少時代から振り返ろう。
物心ついた頃、あいうえおの勉強を父とよくしていた。
どうしても「ね」が覚えれず「お前は頭が悪いな!」と頭を思いっきり叩かれた。
母はそれを見ても止めることをせず、私は自分が覚えれないからパパは怒るんだと思っていた。
加えて、私は運動が全然だめで鈍臭い子供だった。
父をより一層イライラさせた。
ラーメン屋のカウンターの椅子が高くて登ることができない、それだけで蹴りを入れられた。
ある時は、小学校のリレーで最下位をとるとお弁当タイムは葬式のように暗くなり、家に帰るとボコボコに殴られるという始末だ。

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