佐藤くんはゆるい
まるで、あの日。私と佐藤くんが初めて話した

日のように静まり返っていた。


「っ……なん…で。なんで私が悪者になってる
の!?佐藤くんが最初私にバカとかアホとか言
ってきたんじゃん…」


静まり返った教室に私の怒鳴り声が響く

その声は少し震えていた。

なぜなら私は泣いていたから


「なんで泣いてるの?」


佐藤くんはそう言い私の涙を手で拭おうとする


「ほら…なんで泣いて…?((パシンッ


手を払った乾いた音が聞こえる
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