佐藤くんはゆるい
高野さんが聞く。それにつられて

みんなが聞く

「ほんとだよ。瀬戸に怯えてたよね
"佐藤くんが怖い。助けて。"って
大丈夫なの?」

「あ…それは…。
しばらく、怖くて震えてたんですけど…
今は大丈夫です。」

「そっか。なら、良かった」

「ありがとうございます。高野さん」

「ううん。」

「高橋さん」

瀬戸さんが私を呼ぶ。

「はい?」

「これから震えたり過呼吸になったら
一度病院においで。」

「え?」
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