佐藤くんはゆるい

ずれて足が出てたらしい。

「足首も冷たい…。
もう動いたらダメだよ…?
手、貸して?
あ、やっぱそのままお腹のあたりでスーツ
から出さないで。」

え?と思いながらお腹のあたりで

手を置いておく。すると指に何かが触れた

瀬戸さんの方を見ると、口パクで

"手繋いで。温まるから"とゆっくり

言う。私は言われた通り手を繋いでもらう

瀬戸さんの手は暖かかった。

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