ワケあって、元彼と住んでます。
まぁ、家賃が全額浮くならその分貯金もできるし、引越し費用が貯まるならいいのかな……。



「……じゃあとりあえず、1年くらいでいい?
私もあの家は広すぎるし家賃高いしで長く住めないし、お金が貯まったら引っ越そうと思ってて」

「うん、それでいいよ。ありがとう、助かった」



でも、こんな年末に住むところが無いなんて、私に会ってなかったらどうしてたんだろう……。


ほっとしたような顔でビールを飲み進めていく瞬ちゃんを見る。

ネットに繋いだだけでできる仕事をしてて、家がない。

付き合っていた頃とは想像がつかないようなところに着地していた元彼……。



「瞬ちゃんって今、仕事何してるの?」



バリバリに疑ってます。

そんな私の表情をバッチリ読んだのか、瞬ちゃんがからかうように笑った。



「秘密」



でもニートでも犯罪者でもないよ、と付け足して。

いや、怪しさしか感じないんですけど……。



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