潜入恋愛 ~研修社員は副社長!?~
そっちの方が安心して頂ける。
良かった、助かった…と吐息を漏らすと、私の思いを十分に汲んでいそうな彼は指先を重ねてこっちを見つめていて。


「悪かったね。変に緊張させる様な所へ連れてきて。もっとリラックスして貰える店にしても良かったんだけど、あの近くで思い付く場所が無くてね」


知り合いのセレクトショップも程近い所だったし…と言い訳を重ねながら、でも、今の格好も本当に似合ってて素敵だよ…と褒めてくる。


「そうですか?私はまだ夢みたいな気分で、頭の中がフワフワしてますよ」


緊張のせいか口調も丁寧語になり、それを聞いた彼がクスッと小さく笑う。


「夢でもいいから美味しい物を味わおう。此処で出る物は本当にどれも面白くて、興味深い味ばかりなんだ」


食感も様々できっと気にいる筈だ…と話す相手の言葉を半信半疑で聞きながら、届いた料理に手を伸ばして一々感激しながら頂いた。


最後のデザートはあっさりとしたフルーツの盛り合わせ。
それに絶品と言ってもいいくらいのバニラアイスとイチゴシャーベットが添えられてある。


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