潜入恋愛 ~研修社員は副社長!?~
そういう人の方が、きっと尚行さんにも似合う。
だって人一倍働いて部屋に帰ったら、きっとのんびり寛げる空間が欲しいと思う筈だから。


(私じゃ、きっと彼を寛げさせれない……)


背の高い彼が、手足を伸ばして休める場所も作れない。
転がると、もしかするとホコリが舞い、ギョッとすることはあっても深呼吸なんて出来もしない。


どうしようもない…と思うと、悲しくなってきて前髪を握った。
視界に入れたくない現実を前に悔しさが増し、唇をぎゅっと噛むしかなかった___。



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