命令恋愛
従兄
それから休憩時間の度にチヒロが来ていないか確認しに行ったけれど、チヒロはどこにもいなかった。


メッセージの返事も来ない。


完全にあたしのことを避けている様子だ。


「そんなに大事な用事があるなら、直接家に行ってみたら?」


昼休みになり、香菜美がそう言って来た。


「そうだね。今日の放課後行ってみようかな」


今日も勇気君と一緒に帰る約束をしていたけれど、今はそれ所じゃなかった。


あの写真をまだチヒロが持っているかもしれないのだ。


そう思うと、ぼんやりしている暇はなかった。


お弁当を食べ終えてもう1度B組を見に行った時、廊下で見覚えのある男子生徒とすれ違った。
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