命令恋愛
万引き
翌日は休日だった。


あたしは久しぶりにのんびりとベッドに寝転んでいた。


早く出かける必要がないのは、気分的にも違う。


それに、少し動くだけで太ももが痛むから、ずっとベッドに横になっていたい気分だった。


「スマホの修理まだかな……」


自分のスマホが直ればすべてが終るはずだ。


そう考える半面、そんなに簡単じゃないと考える自分もいる。


この先どうなってしまうのか、予想もできない状態だった。


「コンビニで万引きしてきてくれよ」


ボンヤリと天井を眺めている時そんな声が聞こえてきて、あたしは上半身を起こした。


鞄に入れたままにしているスマホから聞こえて来た。
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