命令恋愛
「安心って、なんで?」


「だって、田中君って子は年下だけどしっかりしてそうだし、優奈にはピッタリじゃん」


「なにそれ、あたしがしっかりしてないって言いたいの?」


「まぁまぁ。これでゲームの依存からも脱出できるんじゃない?」


香菜美の言葉に一瞬にして恭介の笑顔を思い出してしまった。


でも、香菜美からみればあたしはゲームに依存していたことになるのだ。


もしかしたらずっとそう思っていたのかもしれない。


「そうだね」


あたしは曖昧に返事をしたのだった。
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