俺の恋人曰く、幸せな家庭は優しさと思いやりでできている「下」
「男なのか?女?」

ドキドキしながら訊ねる俺に、クリスタルは「まだそれはわからないよ〜。もうちょっとしてからだね」とクスクス笑う。

クリスタルと、子どものことについてたくさん話した。男なら、いじめや悪に立ち向かうような強い子どもになってほしい。女なら、どんな人にも手を差し伸べてあげられるような優しい子になってほしい。

「これからいろいろ大変だと思うが、俺も協力する」

「ありがとう」

クリスタルと結婚してからは、幸せだと思うことばかりでいっぱいだ。



妊娠というものは、男の俺にはわからないが想像以上に大変らしい。俺は小町とフローレンスに聞いてみることにした。

「実は……クリスタルが妊娠したんだ」

そう言うと、小町とフローレンスは目を輝かせる。そして、笑顔になった。

「おめでとうございます!」

「家族が増えますわね!」

二人に妊娠した時のことを聞き、俺は父親になるということに緊張を抱きながら家に帰るのだった。
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