きらきら光る
「先生?」

「ん?」

「私…悲しかった。寂しかった。辛かった。」

「うん。」

「悲しみも寂しさも苦しみも…忘れたくても忘れられない。」

「うん。」

「いっそ心が真っ黒になってしまえばなにも感じないかなって…。」

「うん。」

「でもそんなことできなかった。」

「うん。」

「難しいね。いろいろ…生きるって。」

「あぁ。」
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