きらきら光る
俺の胸の中で息を漏らしながら泣く陽咲。


華奢な彼女の体を抱き締めながら俺は紅色の夕日に感謝した。



きっと陽咲を想っている人の気持ちが応援してくれていると思ったから。



「もう離さない。なにがあっても離してやらないからな。」
俺の背中に手を回さない陽咲。

それでもいい。俺がその分彼女を強く抱き締めればいい。ただそれだけなのにいままでできなかったことを悔やんだ。
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