きみの理想の相手
お互いの気持ち

「ねぇ?聞いてる?」

「え、あ、うん」

 私は仕事を終えてから駅近くで待ち合わせして、琴美とご飯を食べていた。

「それで、あの上司がここが違うだ、屁理屈言って。私に押し付けてくるんだから。どう思う?」

 琴美は、仕事で押し付けてくるパワハラ上司の行為に嫌気がさしてきたらしい。

 いつも琴美から聞いてはいたが、そろそろ琴美の精神状態を考えると心配になってくる。

 愚痴を吐き出してはくれるが、いつも頑張りすぎるのが琴美。

「うーん、ひどいと思うよ。上司は琴美のためだと思ってるけど。違うよね、それとこれは」

「そうだよね。あー、スッキリした!理美に話したら、なんか心が軽くなったわ。ありがとう」

 琴美は、うーと両手を上にあげて伸びていた。

「それなら、よかった」

 私は琴美にそう言うと、琴美ははあーとため息をついて、テーブルに手を置いて、私に言った。

「それで、金井さんとはどうなったのよ」

「え?」

「え?じゃないよ。金井さん。男子大学生のこと」

 私は琴美を見てから、黙っていた。
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