きみの理想の相手
廉は、パクッと口におにぎりを食べた。
俺は売店で買ったサンドイッチを手に取り、廉に言う。
「ああ。でも、俺も一方的に好きだったんだ。だから、困ってるんだよ」
髪を右手でぐしゃぐしゃにかいて、俺は一口サンドイッチを口にして、勢いよくコーラーを飲んだ。
クスッと廉は微笑んでいた。
「なんだよ」
「なんだ。そんなことか」
廉は仏頂面で俺を見てくる。
「そんなことじゃないだろ。俺にとって、一大事なことなんだよ」
俺は、前かがみになって、少し大きい声で言った。
「いや、いいんだよ。輝が良ければ。だけど、前みたいな子じゃないよね? 輝、分かってんだろ。また、ああいう子と付き合うと面倒なことに」
おにぎりを食べ終えたのか、カフェオレをゆっくり飲んでから、俺に正論をぶつけていた。
「……っ、そうだな。分かってるよ。もうあんなことにはならないから」