あかいろのしずく
そのためには、たとえどんな手を使っても......。
「やめて!」
純が悲鳴に似た声を上げます。
「どうしてですか? 自業自得じゃないですか」
「でもこんなの......おかしいよ。もうやめて、っ」
暖房のない冷たい部屋に、笑い声が響き渡ります。
「やめません」と、僕は笑います。
「やだもう......! 先生っ!」
「なんです?」
「せく、はら! へんたい! ばか、ばかばか!」
「......」
僕はそこで手を止めました。
十秒経ったのです。純は息を切らしていました。