あかいろのしずく
「その怪我、どうしたんですか?」
その翌日、純は顔にガーゼをつけていました。
それはテープで止めてあって、その範囲はかなり大きく右の頬を覆っていました。
「実はころんじゃったんですー、今日の行き道に」
えーん、とわざとらしくウソ泣きをする純。一体どんなこけ方をしたのでしょう?
顔からぶつかっていったみたいだけど、足は無傷でした。手のひらも特に傷はありません。どこか変です。
僕は純に差しさわりないように聞きました。
「傷を見せてくれませんか?」
「なんで? セクハラ!」
辛辣。