あかいろのしずく
嗚咽が漏れる。声が震えた。
前が見えない。視界が酷くぼやけて目頭が熱い。
終わってから分かる事ばかりだ。
失敗なんてそんなものだ。それが重大なものであろうとそうでなかろうと、と結局は関係ない。
私があの事件に巻き込まれたのは偶然じゃなかったのだ。
純が先生のためにやったことだったのだ。
純の「たくらみ」は、私がカウンセリングで純から貰ったあの紙を渡すことだった。
そうして先生はこの手紙にも気づいて、全てがそこで終わるはずだった。