私の恋のヒーローは

雄亮「ときめきだけが恋やないよ。
守りたい。泣かせたくない。
傷付いて欲しくない。
そう思う気持ちも立派な恋やで。」

だけど、雄亮は言う。
ときめきがない恋も存在すると。

雄亮「絆が思ってるほど好きって
気持ちって単純なものやないねん。
言葉にすれば、物語にすれば
一筋縄でいく恋も現実では
そう上手くはいかんもんやで。
好きって気持ちも1つやない。
それぞれに形があんねん。
決まった形やないから
気付かれへん事もあるけど
いつの間にか恋は始まってるんやで。」

これは、恋なのか?
私は、降谷 恭斗に恋をしたんだろうか。

絆「私は恭斗の事が好きなのか?」

雄亮「俺の目からはそう見える。」

七海「私の目からもそう見えるよ。」

絆「驚いたな。私があの男に
恋をする日がやってくるなんて。」

全くもって実感はないけど
雄亮と七海が言うのなら
これは、多分恋なのだろう。
< 162 / 257 >

この作品をシェア

pagetop