仮想現実の世界から理想の女が現れた時
「なんだ、さっきのは田中さんのヤキモチ
だったんですね。
部長と瀬名さん、いつも一緒だから、
妬けますよね〜。
俺も瀬名さん、タイプですから〜。」

と石原も笑う。

こいつもさらっと自分の好意を挟んできたな。

「ちょっと、田中君も石原さんも、もう
酔ってるの?
私で遊ぶのやめてよ。」

暁里はごまかそうと明るく否定するが、もう誰も田中がふざけてるとは思ってない。

「じゃあ、桜の好みは?」

暁里は助けを求めるように、加藤に話を振った。

「そんなの決まってるじゃないですかぁ。
部長ですよ〜。
イケメンで、仕事ができて、お金持ちで。
うちの会社に部長以上にハイスペックな男の
人なんて、存在しませんもん。」

加藤はケラケラと明るく笑う。

「残念。
そういう条件で見てる限り、俺の中では
対象外なんだけどな。」

加藤が本気じゃないことが分かるから、俺も笑って答えられる。

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