キミのアタマに居なくても、キミのココロにきっと居る
ホームルームが終わると、途端にガヤガヤと教室がざわめき出す。
特に今日は。
だけど、あんな衝撃的なことを言われたんだからしょうがない。

実際、私がガヤガヤさせているくらいだ。



「コウキー!ハルキ、意識戻ったってねー!」

「あぁ、だから沙絵、今日一緒にお見舞い行かね?」

「うん!」と言いかけて、慌てて口をつぐむ。
今日はあの日だ。

「ごめん!今日は塾でテストなの。
どうしても受けたいテストだから…
コウキだけで行ってきて。」
< 2 / 32 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop