Sometimes,with someone
私が産まれた頃、母親は19歳、父親は23歳。
年子の兄が1人。
それまでの幸せな家族は私が産まれたことにより
崩れてしまったと…

これは、祖母から聞いたお話。

父親は単身赴任で、家にはおらず
若かった母親は1人で2人の子育てに
嫌気がさしていた。

当時、兄は1歳、私が0歳で
免許を取ったばかりの母親は
幼い私たちを家に残し、よく友達と
遊びに出かけていた。

誰もご飯をくれず、オムツも替えてもらえず
夜、母親が帰ってくるまで
家の中に閉じ込められ2人で過ごしていた。

ある日、単身赴任から少し早く帰ってきた
父親が衰弱した私たちを見つけ
すぐに病院に運び込んだ。

そして、両親は離婚することになった。

父親側の両親と父親の姉
そして母親と母親側の両親とで
離婚の話し合いが始まった。

「子供は2人いるから、1人ずつで分けましょう」

母親側の両親からの希望だった。

兄は母親と離れるのが嫌で
泣きながら

「ママー!!」

と抱っこをせがみ近寄った。
母親はそれに対し

「近寄るな」

と、バイクのヘルメットを被り
兄を拒絶した。

「子供がこんな状態になったのに
1人ずつ分けることなんてできない。
汐織もうちで引き取る」

父親は裁判してでも、私も引き取りたいと。
でも母親側の両親から、私たちで育てるからと
反論され、ちゃんと育てることを約束し
私と兄は別々に引き取られた。
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