約束のエンゲージリング


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人肌の心地よさと身体の気怠さで目が覚めた。


目は覚めたのに思うように身体が動かなくて一瞬、金縛りにでもあったのかと思った。

隣に自分以外の人の気配を感じて、ゆっくりと隣に視線を向ける。









「っ、、!?」



そこにはよく知った顔の横顔があってスヤスヤと気持ちよさそうに眠っている。

そんな彼をよく見ると何も着ていない状態で、キツく抱きしめられて身動きが取れない自分も何も身に纏っていない。







そこで冷や汗が吹き出す。




何故こうなった!?

どんなに思い返しても頭痛がするばかりで全く思い出せない。






最後の記憶は1人部屋で日本酒のミニボトルを飲み比べしていた事くらいだ。

その証拠に少し離れたテーブルの上には昨日私が飲み散らかしたミニボトルが散乱している。






こんなにお酒を飲んだのは生まれて初めてで、飲みすぎると記憶をなくすなんて思ってもいなかった。

取り敢えずベットから出て、今のこの状況を冷静に考えようとするがガッチリと彼に掴まれて動けない。





それでも長い時間をかけ彼から身体を引き剥がす事にのに成功し、そっとベットから降りる。







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