Legal office(法律事務所)に恋の罠 *番外編~ジェラシーは内密に~
「和奏、愛してる。君への愛を疑われるなんて辛くてたまらないよ」

奏は、和奏に向き合うと、先程の紫織と同じように乱暴に和奏の頭を引き寄せると、和奏に熱い口づけを贈った。

何度も何度も唇を啄み、最後には舌を絡めて唾液を交換する激しいキスを交わす。

「君だけだ。俺を信じて自分の意思で結婚を決意して欲しい。俺が君の側に居たいんだ・・・。」

真剣に和奏を見つめる奏を、和奏が両腕で抱き締める。

「貴方は私を闇の中から救い出してくれた。そんな貴方だから信じているし、ずっと側にいたい」

和奏の言葉に、奏は息を止める。

ここ数日の迷いや不安が一瞬で払拭されていく・・・。

「和奏・・・」

「奏さん・・・」

再び顔を近づけようとする二人を

コホン、

と、ファン氏と紫織の咳払いが遮った。

微妙な雰囲気の中、

ファン氏の周囲を固めるSP達は、サングラスに無表情なため、彼らの真意のほどは・・・わからなかった。


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