片想い同盟



「なぁ遠山!俺ともやろうぜ!」

「あ、ずりぃ!俺とも勝負だ!」

「よーし!みんなまとめてかかってこーいっ」



拓海との試合が終わっても、次々と勝負を挑まれシャトルを打ち合う。




こうしていると、本当男子の運動神経が羨ましい。


女子のバドミントン初心者はラケットにシャトルを当てることすら難しいのに、男子は初心者でも余裕で当ててくるから。



中にはすぐにスマッシュを習得して打ってくる人もいるしね。拓海もそのパターン。


ま、今回のこの勝負は私の勝ちだけど。



「あ、拓海。私勝ったからあとでジュース奢りね」

「はぁ?んな約束してねーだろ」

「勝負には賭け事がつきものなんですー」

「ったく、卑怯なやつめ」


なんとなく思いつきでジュースを請求してみると、拓海は文句は言いながらも奢ってくれることを約束してくれたのだった。



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