笑顔でいいの?
「咲………………ありがとう。
大人になったな。
いっぱい傷つけて……………ホントにごめん。
咲の言葉……………大切にして…………
夫婦でもう一度、しっかり話し合ってみるよ。
俺が…………こんな事を言うのは…………
厚かましいお願いだって…………
十分分かった上で話すんだけど……………。
良ければ、時々遊びに来て………咲々の相談にのってもらえないだろうか?
幼稚園の先生が子育ての相談にのってくれたら………
咲々も安心だろうから。」

「…………………聡ちゃん。」

「…………………聡兄。」

「さすが双子、同じタイミングだ。」

笹兄のからかう声に、見つめて笑う私と咲々。

「ヨシ!
では、乾杯といきたいところだけど………
咲々さんの体調を考えると、今日はここまでだな。
咲々さん、いつでも遊びにに来て下さいね。
咲はウチにいるので。」

「はい。
ありがとうございます。
咲ちゃんのこと、よろしくお願いします。」

ペコリと頭を下げる咲々を前に

「咲、妹ちゃんに心配されてるぞ。
姉ちゃんも、もうちょっとしっかりして
圭哉に怒られないようにしないとな!
コイツ、昨日朝帰りして圭哉にこっぴどく怒られたんですよ。」

笹兄の要らないこと発言に場も和み

笑顔で別れたの。

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