Romantic love
第四章 また明日
星が降ったあの日から、8日目の夜。
ゲートが開く最後の夜。
きっと明日の夜からは、そらくんがクローゼットから現れることは、二度とない。
結局、どういう理由でこんなことが起きていたのか、とうとうわからなかった。
今日までの8日間が紛れもない現実なら、星降る夜の奇跡としか言いようがない。
「てか1時間だけって、逆に何したらいいかわかんないよな」
クローゼットから出てくるなり、そう笑ったそらくんに、私はぎゅうっと抱きついた。
「1時間ずっとこうしてたい」
「うん、いいよ」
そらくんは、私の髪を優しく撫でた。
「ふふ、気持ちいい」
「うさぎちゃん」
名前を呼ばれて顔を見上げれば、ちゅっとキスを落とされた。
「もう1回して?」
「ん」
また軽い触れるだけのキス。
なんだか物足りない。
もっとずっと、くっついていたいのに。
「……もっと」
「なにそれ、なんかエロくない?」
「ええっ、ち、違うよ。もっとキスしたいなってだけ」
恥ずかしくなってぶんぶん首を振ったら、そらくんは楽しそうに笑った。
ゲートが開く最後の夜。
きっと明日の夜からは、そらくんがクローゼットから現れることは、二度とない。
結局、どういう理由でこんなことが起きていたのか、とうとうわからなかった。
今日までの8日間が紛れもない現実なら、星降る夜の奇跡としか言いようがない。
「てか1時間だけって、逆に何したらいいかわかんないよな」
クローゼットから出てくるなり、そう笑ったそらくんに、私はぎゅうっと抱きついた。
「1時間ずっとこうしてたい」
「うん、いいよ」
そらくんは、私の髪を優しく撫でた。
「ふふ、気持ちいい」
「うさぎちゃん」
名前を呼ばれて顔を見上げれば、ちゅっとキスを落とされた。
「もう1回して?」
「ん」
また軽い触れるだけのキス。
なんだか物足りない。
もっとずっと、くっついていたいのに。
「……もっと」
「なにそれ、なんかエロくない?」
「ええっ、ち、違うよ。もっとキスしたいなってだけ」
恥ずかしくなってぶんぶん首を振ったら、そらくんは楽しそうに笑った。