-Link-



「ってか寒いな!!」

陽は体を丸くして、そう愚痴をこぼす。

俺が返事をしようとしたときに、冷たい風が吹いた。

隣を歩く陽の髪が揺れた。

鮮やかな金色の髪。

長めの髪の中で揺れる小さなもの。

耳につけた派手なピアス。

制服も着崩している。

俺と同じような格好。

性格も俺とよく似ている。

だからなのか、いつの間にか二人で過ごす時間が多くなっていた。





< 10 / 43 >

この作品をシェア

pagetop