私の赤点恋愛~スパダリ部長は恋愛ベタでした~
「ありがとうございます」

カップを手に、佑司が隣に座る。
受け取ったカップの中身はカフェラテだった。

「今日からチーと同棲かー」

嬉しくてたまんない、佑司はそんな顔をしてる。

「あ、確認なんですけど。
家賃とかは……」

「ん?
別に必要ないけど」

「……は?」

いやいや、家賃は折半でしょ、やっぱり。
とはいえ、こんな高級マンションの家賃なんて、たとえ折半でも私には無理だろうけど。

帰ってきてから説明してくれたけど。
中央棟の一階にラウンジ、最上階にジムと大浴場。
それで、そこから渡り廊下で各棟に繋がっていて、各階に一部屋ずつしかない。
住んでいるのはやっぱり、部長さんだとか若社長さんなんだとかがほとんどなんだって。
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