明日からの使者





「…泣き止んだみたいだな。家、帰れそうか?」




桑田が、さっきとは全然違う優しい声で言った。








実はあのまま、通りの片隅で延々と泣いていた。




何があったのかよく分からないまま、大声で泣く私を心配してくれる千佳ちゃんと桑田を感じ取って、とにかく説明しようと思って…。





< 121 / 210 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop