世界が思いどおりになったら2幕「行動」
「ううー」

佐伯はまいっていた、自分の割り当てを聞いたからだ約3億、右から左へ動かせる金額じゃ無かった


昔と違い公共事業は親の敵バリに叩かれ公共事業イコール悪と見られていた。大手ゼネコンはもとより佐伯建設のような中規模の土建屋も懐ぐあいはけっして良く無かった。


佐伯の県議会議員の立場をフルに利用しても無い袖は振れない状態でとても3億の裏金は作れなかった。


佐伯は腹をくくった


「計画倒産させて作れるだけの現金を作り海外へ逃亡だ・・・・」


いままで現金での支払いを全て手形に切り替えそれも最長の手形にして、出来るだけ引き延ばす。その現金は海外の口座に一度振り込み不当たり前に引き出して隠す


大量の下請け業者が泣くだろうが、そん事は佐伯には関係がなかった


一度海外に出てしまえば金さえ払えば闇ルートで何処へでも行ける。中規模のゼネコン会社とはいえ計画倒産で現金をパクれば、家族が一生贅沢してくらしても使い切れないぐらいの金は作れる



佐伯は早速部下に支払手形変更の指示をだした
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