先生と準備室
「佳奈!どうしたの!1時間サボって」

教室に戻るとお昼の時間で優菜は

ずっと私のことを待っていてくれたみたい。

「優菜…私…」

「私ね…先生を手放した…」

そう言うと、優菜はそっと私を抱きしめた

「優菜…?」

「そっか…、佳奈は先生のことを
思ったんだよね?辛かったね…」

「優菜…やだよ…私…もう…先生に…
何も…できないよ…」

優菜はひたすら泣き続ける私を、みんなから

守るように抱きしめて泣き止ませてくれる。

それからはお昼ご飯も食べる気力

が出ず、午後の授業も耳に入ってこなかった。

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