未来の約束
あの日から桐島と関わらないよう、避けている自分がいる。

この前みたいに桐島と2人にならないよう、花音のことを巻き込みながら、仕事をうまい具合に配分していた。

でも流石に、そろそろキツい。

自分の仕事を他人に押し付けるにしろ、限界がある。

それに要領の良い花音は、今日は定時に自分の終えようとしている。

自分の仕事でも手一杯のくせに、余計なことにまで気を回したせいで、定時どころか、未だに終わる気配すらあたしは感じられない。

時間よ、止まれ~。

なんて願ってみたが、時間を止まることなく流れ、気付けば定時になっていた。


「美和。まだ掛かりそうだね」

「まだ、終わりそうにない。悪いけど・・・」

「俺もまだ仕事あるから、松岡は帰って良いぞ」


人の話を遮り、桐島が言う。

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