未来の約束
「今回の幹事、誰?」

「後藤と浜中」


花音は、営業の男の子の名を口にする。


「パス」

「同じく。よりによって、あの2人って・・・」


花音と2人、顔を見合わせてため息を漏らす。


「お疲れ様です」


明るい笑顔で事務所にやって来たのは、たった今花音と話していた後藤と浜中だ。

あたし達は視線を合わせないよう、パソコンを見つめ、忙しさをアピールする。


「お疲れ様です。忙しいところ申し訳ないんですけど、ちょっと良いですかねぇ?松岡さんと廣木さん」


気を遣いながら、後藤があたし達に声を掛けてくる。


「無理」


花音は冷たく、言い捨てる。

まぁ、何しに彼らが来たかわかってる以上、フォローもしたくない。

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