世界No.1の総長と一輪の花




「風邪ひくから風呂入りなよ」



タンスからタオルとスウェットを出して私に手渡すと私の背中を押して、お風呂場に連れていかれた。



「これ洗濯乾燥機だから使って」



と最後に言われ、出ていく男……



あの人の方が……濡れてるし……なんか先に使わせてもらうのも……



なんて思ったが寒すぎてとてもではないが震えが止まらない…



……使わせてもらおうかな…




服を脱いで洗濯機に入れる。スイッチを押して近くにあった洗濯用洗剤を借りた。




お風呂場も綺麗で何だか落ち着かない…




シャワーを浴びて浴槽に入る。




少し蹴られた傷に染みるけど……温かくて……とても気持ちいい…



……やっぱりここって……



あの男の人の家…だよね…?



それ以外考えられない。



……悪い人じゃないと思うし…




……何もされない…よね…?




お風呂から上がり、借りたスウェットを着る。



スウェットはだいぶぶかぶか……




ほんのり柔軟剤の香りがしていい匂いだし。





洗濯乾燥機から制服と借りた服を取り出して、丁寧に畳む。



「…あ、の……お風呂…ありがと……です…」




私が男に声をかけると、一瞬だけ目が合った…けどすぐに逸らされた。




「ドライヤー出しておいたから…使って。俺も風呂入ってくるからさ。適当に座って待ってて」



それだけ言って急ぎ足でお風呂場に向かう男。




…やっぱり寒かったよね………






< 14 / 599 >

この作品をシェア

pagetop