世界No.1の総長と一輪の花




……キス長い……



息が続かない……



詩優の胸を叩いて酸素を要求。こうでもしないと酸素がもらえない。



今日はすぐに離してもらえて、絡み合った唾液の糸が切れた。



……なんか……大人のキスをしてしまったような気がする。2回目だけど…



呼吸を何回もして、息を整える私。



「息止めたままじゃなくていいのに」



簡単にそう言う詩優。



息しながらキスするものなの!?っていうかできるの!?



詩優は慣れてるだろうけど私なんてまだ2回目だ。そんな急に出来るようになるわけない…



「……こういうの…慣れてないの…」




「…そう言われるともう1回したくなるんだけど」



!?



ただでさえ1回しただけで息が上がって酸欠になりそうなのに…
それを連続でなんてさすがに私の息が持たない。



「……も、う…やだ……」



嫌だと思うのに、さすがに息が持たないのに……私は目を閉じたんだ。



言葉と行動が一致しない…









そっと優しく重なる唇。



「…んっ」



すぐに舌が絡んできて、身体中が熱くなる。キス2回目のせいでさっきよりも息が持たない。



息止めないでキスなんてやっぱり私には難しいようだ…………



詩優の胸を叩いて酸素を要求。2回目のキスをしてからまだ10秒も経っていないと思う。けどもう限界……




すぐに唇を離してもらえたおかげで、呼吸ができるようになった。












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