世界No.1の総長と一輪の花
リビングは一切電気がついていなくて真っ暗。もしかしたら詩優は居ないのかもしれない……と思ったところで、
ガチャリ
と1つの部屋の扉が開いた。そこはいつもの詩優の部屋で……
「花莉!?」
部屋から顔を覗かせた詩優はとても驚いていた。それも当たり前だろう。
私は勢いよく詩優に抱きついた。
「…会いたかった……」
会いたくてたまらなかったんだ……
「…俺も」
詩優は私を強い力で抱きしめ返してくれる。
「お前、走ってきたの?」
「…うん」
「…1人で?この夜中に?」
「……うん」
「…危ねぇからもうやめて。会いたくなったらメールして。俺から会いに行くから」
「…んっ……」
返事をしようとしたところで首元にキスをされ、思わず甘い声が漏れた。
それから顎をくいっと持ち上げられて、唇にキス。
もっと……もっと触れたい
自分から詩優の口内に舌を入れて、絡ませるとすぐに受け入れてくれた。
もっと、もっと……キスじゃ足りないの…
もっと詩優が欲しい