年下の部下がぐいぐい押してくるんだけど!?
毎回相手にするのも疲れるし、そのたびに気持ちがぐらぐらするからやめて欲しい。



告白されたあの日。
抱いてしまった気持ちは気のせいだと片づけた。

それに、賭は成立していないのだから気にしなくていい、と高をくくっていた。

けれど大宮は目標を達成し、狼狽えた私は詭弁を弄して賭を不成立にしてしまったのだ。

我ながら卑怯だったと思う。

大宮のことは嫌いじゃない。

けれど私にはあいつと付き合えない理由があるのだ。

なのに、大宮から好意を向けられるのが嬉しくて。

理由を話さないまま、ただ断り続けている私は最低だ。

だからその日、大宮を飲みに誘った。
連れてきたのは、このあいだの焼き肉屋。

「とうとう俺と、付き合ってくれる気になりましたか?」
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