大嫌いな歯科医は変態ドS眼鏡!
笑顔でひらひらと手を振り返している千草をジト目で睨む。

「なーんで怒ってんの?」

「……千草が私を、変態ドS眼鏡に売り渡したから」

「まだそんなこと言ってる」

「いたっ」

デコピンされていますますいじいけた。
そんな私に千草が小さくはぁっとため息をついた。

「文ってさ。
しっかり者の姐御肌、みたいに見えるじゃない?
文もそんなふうに立ち回ってるし」

そうだっけ?
意識したこと、ないけど。

ああ、でも、千草に甘えられると嬉しくて、つい可愛がっちゃうけど。

「だから私も、甘えてあげてたけど。
ほんとの文ってか弱い乙女だし」

「は?」
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