dirty tear
あなたへ、ありがとう
どうでしたか?

いつも書く小説と違って……とても暗い作品になったと思います。

でも、どうしても知ってほしかったんです。

高校生になってから、友達とカラオケに行った時に、友達が歌ったある曲に心を惹かれました。家に帰ってすぐに調べて聴くと、感動で泣いてしまいました。

その曲は、blessingという曲です。その歌詞の中に、「不幸とは幸せだと気づけない事」という言葉があります。その時に、私は今までのことを思い返してみました。

情緒不安定の時、いつも莉亜ちゃんがそばにいてくれました。莉亜ちゃんが優しくしてくれたおかげで、私は人をもう一度信じられるように気がつけばなっていました。

うまく伝えることのできない悲しみや、過呼吸のことを祖父母が受け止めてくれました。

不幸の中に幸せは隠れているんだと、よく考えてたら気づきました。

いくつも歳を重ねようと、どれだけの人にこの物語を読んでもらっても、私の過去は変えることはできず、永遠に心の傷が癒えることはありません。

しかし、そんなことどうだっていいのです。今はあなたに伝えたいことがあります。それは……ありがとうという言葉です。
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