愛の階段
「愛」と言う一文字が人の心を背負い・・

愛する人へ・・恋する人へ


愛を運ぶ使命を持って何百キロをも走り抜け・・・


野辺を懸け抜ける風のいたずらに愛の中身が変わりやしないか・・


届けた愛が空っぽだったことを思い出す・・・


暑い想いを詰め込んだはずが赤い血が冷えて居た。


真剣なひと言が裏目に出るとき言葉を疑いたくなる・・


言葉に想いを詰め込んだ途端に・・


嘘になった記憶が胸を刺す・・


現実と思いのギャップに戸惑いながら・・


悩んだ過去の思い出が背中に圧し掛かってくる。


届けた愛が味も香りも変わっていた。


誤解されたり・・・食い違う体験を何度も繰り返した思い出が痛い・・


真剣に託した言葉が虚しい・・・


どの角度から真実の扉を開けば届くのか・・


愛は魂の使者だもの・・


想いの色と香りと味を確かに育む愛の中に宿した筈なのに・・・


思わぬ方向に愛が道草を食ったのか・・逃げ出したのか・・


仮面を被った愛が動き出す。


視線で伝えようか・・・


握り合う手で伝えようか・・・


理屈では伝わらない・・・


言葉でも伝わらない・・・


温もりと労りが伝える使命を持っているような気がする・・・


触れ合いの中で愛を交わすとき


真実の愛が飛び交う実感を味わった・・


傷ついても・・誤解されても・・

涙が流れても・・・・

それを活用すれば新鮮な真の愛が


紡がれるのかもしれない。

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