鬼遊び ｰｵﾆｱｿﾋﾞｰ

毎朝、私は起きるのが憂鬱です…。

また、苦しい一日が始まるのかと思うと逃げたくて仕方がなくなります。毎晩、明日は何か変わるかもなんてほのかな期待を抱いて眠りにつくけど朝になって一日が始まれば何一つ変わりのない一日を送る事になる…。

だから一層の事、夜が明けなければいい。夢からさめなければいいと願ってしまうんです。


今朝は下駄箱にパンの食べ屑、生ごみ等いろんな物が入っていました…。

上履きには画鋲…。
机には花が置かれ、私の教科書は酷い言葉がたくさん書かれていました…。


一体、私が何をしたのだろうか…？

みんなに何かしたのだろうか…？

いくら考えても思い当たりませんでした。



「恵ー美ちゃん。ちょっといいかなぁ？？」



私をイジメている中心的存在の姫花(ひめか)が話し掛けてきました…。

姫花の呼び出しはもう数え切れない程経験しているので今から行われようとする事は安易に予想でき言葉を返せずにいました…。