アタシに付きまとう彼が愛おしい

「祐華の本気を俺に見せてよ」


「他の方法で見せてあげる!」


必死なアタシとは対照的に、洸太は顔色1つ変えない。


ほんとに嫌いなタイプ。


なのに、洸太を好きになるなんてどうかしてる。


「じゃ、アタシは帰るから!」


これ以上ここにいるのも、洸太の計算通りになるのは嫌だし…?


てか、洸太の計画って何?


「このまま帰すと思った?」


「いやいや、アンタが帰れって…」


再び腕を引かれたかと思うと、急に景色が一転する。


気付けば、白いシーツのベッドへと押し倒されていた。


「や、やめて…」


起き上がろうとするが、上から洸太に馬乗りされ遮られる。


「俺にキスしておいて、簡単に帰れると思ってんの?」


「あれは、無意識で…」


まさか、それが作戦?


アタシにそんな事して、嫌いになって貰おうとしているんだよね…?


それもアタシには効かないんだから!


「そもそも、俺が好きなら抱かれても大丈夫だろ」


「いいから、降りてよ!」

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