恋愛境界線
奏(かなで)とは家が隣同士で、幼馴染み。
昔は姉弟みたいな関係で、一緒にいるのが当たり前だった私たちは、中学3年生のときから付き合い始めた。

付き合い始めたと言っても、変わったのは”幼馴染み”から”恋人”という名前に変わったくらいかな。

ずっと一緒にいた奏や友達と離れるのは少し寂しいけれど、会おうと思えばいつでも会える。
だからそんなに寂しい気持ちはなかった。



さあ、先生に挨拶に行こうか。
まずは職員室か。
確か職員室は2階だったかな。

私は高校の正門をくぐり、新しい学校生活に足を踏み入れた。


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