恋愛境界線

「もう、兄貴や奏くんのところに戻りたいって言っても、絶対別れないからな」

「大丈夫だよ。もうずっと一緒にいる覚悟を決めてきたんだから。

先生こそ、別れたいって言っても別れてあげないからね」

「挑むところだよ。死ぬまでに世界中の星の綺麗な場所、全部回るからな」

「挑むところ」



そんなの、楽しみすぎるよ。

2人で手を繋いで、
寄り添いながら、星をみれたら
どんなに幸せだろう。


「もう一回だけいいよ、キス」

「本当?」

「今日だけ、ワガママ聞いてあげる」

「やった!」

「だから…いま言ったこと、現実にしてね」

「約束する」


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