恋愛境界線
「どうぞ、お嬢様」

先生が執事みたいなことを言うので、私は顔を真っ赤にする。
この人は恥ずかしげもなく、よくそんなこと言えるなあ…。

「もう。恥ずかしいからやめてよ!」

「ごめんって。ほら、乗って」

私は助手席に足を踏み入れると、いつもの先生の匂いが私を包み込む。


どうしよう、すごく緊張してきた。




「じゃあ、行こうか」


先生も運転席に乗り込んで、そう言う。


「お願いします」


「なに改まって。緊張してんの?」


すぐ見抜かれた!


「だって…男の人と車で出かけるのも、先生と外で会うのも初めてだもん」


「二人きりだから、何されるかわかんないもんね」


「いつも準備室で二人きりだし、色々されてますけどね」


「あれでも学校ではかなりセーブしてるんだけどね。今日は先生と生徒じゃないから、手加減しないよ?」

私の方を見て、先生は意地悪に笑う。


手加減しないってどういうこと!?

もしかして今日、先生と…
いやいや、付き合ってまだ1ヶ月も経ってないし、初デートだよ?
ないない…
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