Starlight
帰り道

クリスマス近くの代々木公園は
青いイルミネーションに彩られ
カップルで賑わっていた。

「あの人かっこよくない?」
すれ違う人が振り返る。

やっぱりまーくんはどこでも注目される。

「今度は来月、髪切りに帰るから。
待ってて。」

周りの視線なんて気にせず
まーくんは言った。

「うん。」

明日は学校だから
もう帰らなくてはいけない。

一緒にいられる時間を噛み締めながら歩いた。

「はい。これ!」

まーくんが私に紙袋を手渡した。

「何?」

驚いて受け取ると

「クリスマスプレゼント!」
そう言って優しく笑った。

「開けていい?」
そう聞き、プレゼントを開けるとネックレスが
入っていた。

「かわいい!ありがとう!」
ネックレスを大事に身につけた。

私からもクリスマスプレゼントのマフラーを
まーくんに渡す。

「ありがとう。ずっと大切に使う!」

この瞬間がずっと続けばいいのに
心からそう願う。

別れが近づいてるなんて
気付かずにいたんだ。
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