名もない詩集

雨のうた

あなたの事
何度
忘れようと
思ったか

でもそれ以上
何千回
恋しく思ったか

気づけば
ちょうど
10年の月日が
経っていた

私は何も
変わっていない

今でも
あなたを
深く強く
愛している

だから
あの時みたいに

本気の恋が
できない

わかっている

だから
誰も
責められない

私の心には
恋しい
あなたがいる

会いたくて
会えない
あなたがいる

死ぬまでに
一度だけ
あなたに
会いにゆきたい

他に
何も望まない

ただ
伝えたい
愛する
この気持ちを

もう一度だけ
その胸に
飛込んで
抱きしめられて
二人で泣きたい

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